こんにちは。作業療法士のトアルです。
※この記事は2018年度版です。大きな変更があるとは考えにくいのですが、
2019年度は変更もあるかもしれませんので参考程度に読み進めて下さい。
今回は「呼吸認定療法士」の話をさせて頂こうと思っています。
急性期病院に勤めているのでOTでも持っている人が結構いました。
受験するにあたっては「勉強」も大変ですが、「申し込み」も大変です。
2017年の受験者人数は5,351人、ここ数年は5,000人越えです。
資格を取得するまでに、少々面倒な事務手続きがあります。
今年度(2018年度)は締め切られていますが来年は受けようという方は参考にしてみて下さい。
今回は資格取得までの流れを
簡単にまとめましたのでご参考にしてみて下さい。
試験を受けるまでのステップは大まかに3つあります。
まずは受講資格。
これを取るにはには2つの条件クリアが必要ですので確認しておきましょう。
以下の①と②の2つを満たすと「講習」の申し込み資格が得られます。
①職種と経験年数
准看護師:3年以上
看護師:2年以上
理学療法士:2年以上
作業療法士:2年以上
臨床工学技士:2年以上
②講習会の受講申し込み時から過去5年以内に、
認定委員会が認める学会や講習会等に出席し、
12.5点以上の点数を取得している。
PT、OTであれば2年目以上の経験が必要なんですね。
1年目では受けることができません。
そして、この「呼吸療法認定士」の認定委員会が認めている学会や講習会に参加して
所定のポイントを取得する必要があります。
ややこしいのですが、次は「受験資格」になります。「受講資格」と混同しないように!
上記、①と②(受講資格)を満たして講習会を受講すれば、
受講した年度を含めて3年間は「試験」の受験資格があります。
それでは次より①「講習」②「試験」③「認定」の流れに沿って
大体の時期と、方法を説明していきます。
まず、講習の申し込みをするために「申請書類」をダウンロードする必要があります。
しかし、ダウンロード可能な期間が決まっているため、
その期間より早くても遅くても閲覧もダウンロードもできなくなるので注意!!
各種書類ダウンロードし、記入した後に8月の「講習」を受講するための申請を郵送します。
ただし、この講習会は定員が決まっており先着順です。
<参考>2018年度 4月16日8時~4月23日17時
2018年度を例にとっていますが「講習」の申込期間は
申込開始日の8時に申し込みを行わないと受講できません。
この試験の難関(鬼門?)なのですが、先にも述べたように先着順となっており、
申請者が殺到するため郵便局の開店前から並んでおく必要があります。
ここで注意ですが、郵便局によっては8:00から開く所もあれば、9:00から開く所があります。
もちろん、9:00に申し込めば間違いなく定員オーバーとなり間に合いません。
「大きな郵便局なら大丈夫では?」と思うかもしれませんが、その場合も多くの人がいる場合があります。
仮に8:10に申し込みが完了しても場合によっては定員オーバーになってしまう可能性があります。
そのため8:00に開店して人の集まりにくそうな郵便局に封筒に封を閉じた状態で並んでおく必要があります。
(仕事がある方は、休まないといけないかもしれません)
試験よりも、講習の申し込みの方が競争率が高く、申し込みが大変だという方もいます。
講習の申し込みが終了すると、8月下旬に開催される講習を受講します。
講習は2日間あり、これが終われば受講認定されて
初めて試験の申し込み資格を得ることができます。
テキストが8月上旬にテキストが配布されますが、
そこからテキストを使って予習するのは困難かと思います。
それよりも前にご自身で読みやすいと感じられる参考書などを一読して、
記号や言葉に慣れておくことをお勧めします。
【受講内容】
Ⅰ.血液ガスの解釈
Ⅱ.呼吸不全の病態と管理
Ⅲ.酸素療法
Ⅳ.人工呼吸器の基本構造と保守および医療ガス
Ⅴ.気道確保と人工呼吸
Ⅵ.呼吸リハビリテーション
Ⅶ.人工呼吸中のモニタ
Ⅷ.呼吸不全における全身管理
Ⅸ.開胸・開腹手術後の肺合併症
Ⅹ.新生児の呼吸管理
Ⅺ.NPPVとその管理方法
Ⅻ.呼吸機能とその検査法
やっと試験の申し込です。認定試験の申し込みは11月末に行われます。
上記の8月の受講を終了すると、試験の申し込み用紙がその場で配布されます。
用紙が配布されてから、10月上旬までが申し込み期間となっています。
この申し込みは先着順ではありません。
しかし、申し込みを先延ばしにすると忘れてしまう人もいるので注意が必要です。
オススメは、受講が終わった次の日に「試験」の申し込みをすることです。
地方の方の場合は、宿泊先を予約するのもお忘れなく!
しかし、諸事情で申し込みできなかった人、試験が惜しくも不合格だった人は
講習を受講した年を含めて3年間は受験資格があります。
ただし、ここでも注意点があります。
まず、次年度からは「講習」免除となりますが、初めて受講される方と異なる点です。
2018年度の場合では書類のダウンロードが3月ではなく、5月上旬となっています。
そして「試験」の申し込み期間も「受講免除」の場合は申し込みが早くなり、
随時ホームページ上で確認する必要があります。
11月下旬の試験を受けると合否の通知は12月下旬に届きます。
合格の通知であれば認定登録手続きの書類が同封されています。
必要書類に記入し、1月中旬までの締め切りまでに
郵送が完了すれば3月中旬に認定書が交付されます。
※これは2017年度の場合です。
2018年度を例にとり、(認定は2017年度を参考)
「受験資格」「受講資格」「試験」「認定登録」の流れを説明しました。
2019年度の場合も日程に関しては大きくずれることはないと思いますが
細かい日程に関しては年度ごとに確認が必要です。
最後になりますが、郵送した際に返事が届くのに期間が空きます。
ちゃんと届いているか気になる方もいると思います。
その場合は「特定記録郵便」で郵送を行えば、郵送後に届いているかを確認できると思います。
活用してみて下さい。
↓呼吸療法認定士の勉強方法についてはこちらの記事を参考に!
こんにちは。作業療法士のトアルです。今回は「呼吸療法認定士の試験勉強」についてお話しさせていただきます。私も資格取得の予定ではあるのですが、かなり難関らしく受かった同僚や先輩にリサーチをかけています。その中でも、一発合格者に多いオススメだった勉強... 呼吸療法認定士の試験勉強について作業療法士が解説 - とある作業療法士のブログ |
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