こんにちは。作業療法士のトアルです。
皆さんは試験勉強・資格勉強をしようと思っても、
「なかなか手を付ける気にならない」「やる気が起きない」
と先延ばししてしまうことはありませんか?
「やらなきゃまずいな」とか周囲の人が勉強しているのを見ても
勉強を面倒くさいなとためらってしまいます。
なぜこういうことが起きるのでしょうか?
やらないといけない課題に手が付けられない。
これは誰にもあることではないかなと思います。
私も公務員試験を受けていた時に同じことがありました。
「勉強しなきゃ」と思い参考書を開くのですが、
何かと言い訳をつけて勉強をやらないんですね。
今日はバイトで疲れてるからとか、
今日までは休み、明日からやろうとか…。
自分なりに勉強をやってはいるつもりだったのですが、
実質、なかなか手を付けられない状態だったんですね。
今となって考えると、こういう考え方・勉強の仕方をしていたら
そりゃ、試験も落ちるよなぁと猛反省しています。
こういう状態を、心理学的には「達成動機」が弱い状態といいます。
自分がやるべき課題が目の前にある場合、
この「達成動機」が強いか・弱いかで大きく結果が左右されます。
「達成動機」とは、
課題や目的をできるだけ「早く」達成しようとする気持ちのこと
です。
「達成動機」が強い人は課題が与えられると、すぐに手を付けてこなしていきますが、
「達成動機」が弱い人はいつまでも始めようとしない傾向があります。
達成動機が弱い人の場合、試験ではいつもぎりぎりになってから勉強を始めます。
そのため、時間がなく試験範囲をすべてカバーできないため
結果として試験の点数はよくありません。
次の試験でも考え方自体が変わらないので同じことを繰り返してしまいます。
こうした考えを改めるには「達成動機」を強く持つことです。
具体的な対策として3つあります。
まず一つ目ですが、試験を受ける目的をはっきりさせることです。
・自分が資格を取る理由は何か?
・資格をとった後の自分はどうなっていたいのか?
などをはっきりさせることです。
私が一番大切だと思っているのは「資格を取る理由」です。
「なぜこの資格を取る必要があるのか?」
自分自身が、その資格を取る理由について自分と向き合い、
自分の生の声を引き出しましょう。
お飾りの言葉ではなく、生々しい言葉のほうが
自分のやる気のスイッチが入りやすいと思います。
私が作業療法士の国家試験を受けるときは
「受からなければ、これからどうやって生活していくんだ」
でした。
文字通り生活がかかっていたんですね。
いや、もう必死でしたよ。
理由には、これくらいの生々しさがあったほうが効果があると思います。
二つ目は「何事もすぐに始めるクセ」をつけることです。
試験勉強をなかなか始めることができない人は、
他のこともなかなか始められません。
何かを始める前に、テレビを見たり、ゲームをしたり
別のことをするクセがついているからです。
「何かしてから…」と考えていると、時間はすぐに過ぎていきます。
まずは「すぐやること」に目標をおき、
「やりやすいこと」からすぐに始めてみる習慣をつけましょう。
自分が決めた「やりやすいこと」をすぐに始められればOKです。
これを何度か繰り返しているうちに、
次第に「すぐやること」に心と身体が慣れていきます。
これができれば、しめたものです。
なにかを習慣化するのには最短で18日位と言われています。
おおよそ2週間程度「すぐやること」を目標にしてみましょう。
三つ目に「この時間までにここまでの範囲を終わらせる」と時間を分けて、
「スケジューリング」をすることです。
例えば、「夜7時から9時までに8Pを終える」と決めるとします。
そうすると、1時間で4P、30分で2Pという「スケジューリング」ができます。
2時間で8P終わらせるより、30分で2Pというほうが
抵抗が少ないように感じないでしょうか?
こういう風に、細かく時間を区切って、範囲を決めていくと
実際の分量が明確になり、思ったよりも量が少なく感じると思います。
一度試してみてはいかがでしょうか?
目的や目標が自分の中で定まっていないと、中々動き出すことができないものです。
今回取り上げた3つの方法をやることで、必ず変化は見られます。
是非試してみてください。
この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。