認知症に関わる方は必読!「アルツハイマー病 真実と終焉」について紹介!




こんにちは。作業療法士のトアルです。

今回紹介させて頂く本は

「アルツハイマー病 真実と終焉”認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム」
という本です。

 

作業療法士・理学療法士を問わず、医療関係者であれば対面した事はあるであろう

「アルツハイマー型認知症」

進行を遅らせる事は出来ても、改善することは難しいとされている病気です。
この病気が予防も治療もできるとなれば、画期的だとは思いませんか?

また、この本の著者であるブレデセン博士はアメリカ人ですが、
本国で発売されると話題書としてAmazonだけでなく、NYタイムズや
ウォール・ストリート・ジャーナルでもベストセラーになっているそうです。

「さようならアルツハイマー…」この本の内容について

 

この本の著者である、ブレデセン博士の研究によると
「アルツハイマー病」は不治の病ではなく、予防も治療も可能な病気であり、
アルツハイマー病治療にパラダイムシフトをもたらす画期的な治療法を開発します。

それが、ブレデセン博士の提唱する「リコード法」です。

今までアルツハイマー病の原因は治療薬は「アミロイドβ」と呼ばれるタンパク質が
過剰に蓄積することで発症するとされてきました。

これを「アミロイド仮説」といいます。

今までの「アルツハイマー病」の治療薬はこれを除去することに努力が注がれていました。

しかし、「なぜ脳にアミロイドβが溜まるのか?」という根本的な理由については、
誰も疑問としていなかったのです。

しかし、ブレデセン博士のグループは違います。アミロイドβを除去するのではなく、
「アミロイドβがなぜ脳に溜るのか」という視点から研究を進めていきます。

その結果、アミロイドβが溜まる原因は「脳の正常な防御反応」ということを突き止めました。

 

アミロイドβが蓄積するのは「脳の正常な防御反応」である

ブレデセン博士の研究から、

①炎症
②栄養不足
③毒素

という3つの危険因子に晒されると、脳は「防御反応」として「アミロイドβ」を集積する
ということが分かったのです。

しかし、脳が長期間、危険因子に晒され続けると「脳を守る」ために作られた
アミロイドβが過剰に蓄積してしまい、逆に脳神経を破壊するに至ってしまうのです。

つまり、脳の正常化を行うためには、①炎症、②栄養不足、③毒素の
3つの危険因子を取り除く必要があります。

この3つの危険因子を取り除く方法が、ブレデセン博士の提唱している
「リコード法」になります。

「リコード法」では、①炎症、②栄養不足、③毒素の3つの危険因子に対する対策を
「36個の対策リスト」としてあげています。

それらの相互関係や、これらの危険因子をどのように取り除くか、
という事を日常生活で行えることを中心に書いています。

 

この本の気になる点

この本はとても内容が充実しているのですが、情報量がかなりあります。

そのため、読んだ事を理解すること、そして「36個の対策リスト」に対して
1つ1つ対処することは少し難しいかなというのが初めて読むときの印象でした。

そのため、読むときは工夫する事をお勧めします。

例えば、最初は目次や序章、図や太字の活字だけパラパラと読んでみる、
次に興味のある章だけ読んでみる、最後に最初から一通り読んでみるといった感じです。

 

まとめ

本書は理解するには、予備知識がなければ難しい所もありますが、
気になる所をピックアップして読んでいけばいいのではないかと思います。

現在のアルツハイマー病の薬の問題点やアルツハイマー病にならないための生活習慣
など読んでいてためになります。

糖質オフダイエット・グルテンフリーダイエットなど最近の流行りのダイエットが
ありますが、これがひいてはアルツハイマー病の予防になる可能性があります。

様々な糖質があふれている今の生活の中で、意識的に糖質を制限する必要がある、
科学的な根拠に基づいており、一読する価値はあるでしょう!

 

画期的な考え方で参考になります。私は友人・知り合いに勧めています。
興味のある方は、ぜひ手に取ってみて下さい!

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。