職場で後輩に見下されたと思った時の対処方法




こんにちは。作業療法士のトアルです。

「後輩があいさつをしない」などでイライラした経験はないでしょうか?

学生時代の部活などでもそうですが、社会に出てからも、こういった場面には
時々遭遇するのではないかと思います。

こんな時って「自分は見下されているんじゃないか」という気持ちになると思います。

今回は「自分が見下されたと思った時の対処方法」について記事にしたいと思います

なぜ自分が見下されたと思うか?

自分からあいさつをしたのに、相手からあいさつが返ってこないときに、
人はなぜ「見下された」と感じるのでしょうか?

これは自分があいさつというアクションを起こしたのに、
相手からレスポンスが無く「無視された」と感じるからです。

言い換えると「自分が存在していない」と思われていると感じてしまうからなんですね。
自分の存在を無視されるというのは、自尊心を大きく傷つけられます。

特に臨床1~4年目だとリハビリの技術や知識が乏しく、自分への自信を失いがちになります。

そんな中で、人間関係の部分でも自己否定感を惹起させてしまうと、
自尊心を保つために「自分が悪いわけではない」=「相手が悪い」となるわけです。

仕事の後に居酒屋に行って、職場の愚痴を言って発散する人もいます。

気持ちは分からないわけでもないのですが、私はそんなに好きではないので、
職場内ではあまりやらないようにしています。

一時はストレス発散になるかもしれませんが、根本的な問題解決にはならないと思うからです。

ではどういった方法で、解決していけばいいのでしょうか?

 

あえて下手に出てみる

「あいつはあいさつを返さない」

これに対して、愚痴を言っても問題の解決方法にはなりえません。

そこでオススメするのは「あえて下出に出てみる」という方法です。
自分が下出に出ることで、後輩の地位は相対的に高まり気分を良くすることができます。

自分が進んで立場を下げることで、相手の気分を良くする手法を心理学では
「先手譲歩の法則」と呼びます。

ニューヨーク州立大学で心理学科のディーン・プルーイット教授は交渉学の本の中で

「まず自分から譲歩し、妥協した方が良い。そうすれば相手は気分が良くなるから」

と述べています。

例え、相手の経験年数が下でも、どんどん下出に出てみましょう。

自分が思うように相手に動いて欲しい時はまず相手に気分を良くしてもらう。
これが最低条件です。これを忘れないようにしましょう。

下出に出るのは相手を褒めるときの最強の法則

素直に、ただ下出に出る。

特別何かをするわけではないんですね。
この姿勢を相手に見せるだけで、相手を「尊重していますよ」という気持ちが伝わります。

リハビリ職といえど、先輩面をしていると間違いなくケムたがられます。
自分の自尊心を守るためとは言えど、威張っているだけではだめなのです。

時には相手よりも下に出ることで、人間関係のパワーバランスを調整するのに役立ちます。

 

下出に出るのは負けではない

下出に出ると後輩に「負けた」と思う人もいるかもしれませんが、
決してそうではありません。

経験年数が上がると後輩もできますが、まだ自分に自信がないため
ネガティブな感情が出やすく虚勢を張って下の学年に高圧的になりがちです。

しかし、それでは円滑な人間関係が行えません。
同じ職場で働く以上、長期ゴールは「ストレスのない人間関係」になります。

自分の感情や自尊心は一度傍に置いてみて下さい。

お試し期間は「3週間」

これを過ぎれば、人は習慣化できるといいます。3週間ならできそうではないでしょうか?

 

まとめ

後輩の態度が気に食わないっていうのは、どんな立場の人にもあると思います。
ですが、相手の行動は基本的に変えることはできません。

変えられるのは、自分の考えと行動。

初めはかなり苦痛かもしれませんが、行動を続けていれば
相手の態度が変わったりします。

「試しにやってみる」これが大切な事なのではないかと思います。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。