実は「弱み」を出せる人は好印象。その秘密とは?




こんにちは。作業療法士のトアルです。

皆さんの周囲にいる人気がある人、その理由は何だと思いますか?
明るいから、面倒見がいいから、面白いから、色々な理由があるとは思います。

あまり目立たないのに周囲に人が集まってくるというタイプもいると思います。

そういう人は弱みも含めて自分のことを周囲に
「自己開示」をするのが上手い人かもしれません。

自己開示をすると好感を持たれやすい

心理学に「自己開示」という用語があります。

「自己開示」とは「自分の感情」「経験」「自分の個人的な情報」に関することを
「弱み」も含めて言葉で他者に伝えることです。

「自己開示」をすると、相手に好感を持たれるとともに、
相手も自分のことを話そうとする意識が働きます。

なぜなら話しかけること自体が
「あなたに興味がある」「あなたと仲良くしたい」「あなたのことを知りたい」
というメッセージになるからです。

これを「自己開示の返報性」といいます。

つまり、人と仲良くしたいのであれば、

「相手の心を開かせる前に、まず自分が心を開こう」

ということです。

大切なのは距離感

自分の心を開くのは大切なのですが、
知り合ったばかりの人に深刻な悩みを打ち明けても相手に引かれてしまいます。

そのため、お互いの距離感に応じた「自己開示」をすることが重要になります。

この距離感を測ることは結構難しいです。

しかし、距離感を測りきれないまま、周囲と話をせず距離を取り続けると
「いつも孤立している」「コミュニケーションが苦手」というイメージを与えてしまいます。
周囲からみると「心を閉ざしている」と受け取られかねません。

他者との距離感を測るには段階があり、相手から好感を持たれるようにするには
自己開示を適切なタイミングよく行う必要があるのです。

以下の図を参考にしてみて下さい。

距離感をはかりつつ、少しずつ開示する内容を深めていきましょう。

ここでポイントなのは、自分から話題を振ることです。

例えば、自分の趣味の話題をしたとします。
自分の趣味を話した上で「あなたの趣味は?」と聞けば相手も答えやすいのですが、
自分のことを話さず、急に「趣味は?」と聞いても話は広がりにくいと思います。

まずは、自分の話をし、それに対する反応を見ながら
次の話題を見つけるのがいいかもしれません。

自分から「自己開示」する副次効果

また、「自己開示」は、

「自己開示をした側にも相手に対する好感が湧く」

ことが確認されています。

打ち明け話や悩み事を聞いてもらうと、自分の「弱み」を受け止めてもらえたような気持ちになり
その人に親近感を感じることはないでしょうか?

つまり、自分自身が「自己開示」をすることはもちろん、「自己開示」を促すようなタイプは
人から好かれやすいということが言えるでしょう。

例に出すと、悩み事の相談役になるタイプがそうかもしれないですね。
自己開示を「する・される」ということは信頼感があるともいえるわけです。

 

まとめ

「自分の弱みを話しつつも、人の弱みもよく聞くことができる。」

それだけで、その人自身には際立った能力がなくとも、
周囲に自然に人が集まるようになります。

人に好かれたいなら一度は試してみてもいいのではないでしょうか。

この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。