「でも」「だって」という口癖は評価を下げる危険な言葉




こんにちは。作業療法士のトアルです。

皆さんは「D言葉」というのを知っていますか?

「でも」「だって」「どうせ」「だけど」「だったら」
これらの言葉のローマ字の頭文字は「D」です。

これらの言葉の後には否定的なニュアンスを含む言葉が続きます。

この記事を読んでいる周りの人にも、「でも」「だって」のように
「D言葉」が口癖の人はいないでしょうか?

その人の周囲からの評価はどうなのか考えながら読み進めてみて下さい。

また、記事の最後には、”「でも」「だって」という口癖を簡単に直す方法”についても
触れていますので気になる方は最後まで目を通してみて下さい。

「でも」「だって」を使う人の特徴

「でも」や「だって」というような「D言葉」の後は否定的な言葉が続きます。

例文をあげると以下のようになります。

「今度の休みに遊園地に行かない?」「でも、混むし嫌だなぁ…。」
「映画でも見に行かない?」「どうせ、つまんないよ…。」

というように相手の話を否定するのです。

こちらから、色々提案はするのですが、片っ端から難癖をつけてくるのです。
そうなれば、相手も面白いはずがなく、段々と気まずい雰囲気になってきます。

こういった言葉が口癖になっている人には、ある特徴があります。

それは「はっきりと反対意見は言わないが、細かい所に文句を言う人」です。

大筋では賛成するのですが、細かい所に反対意見を付けてきます。
ひょっとすると、裏で不平や不満を言っている可能性もあります。

 

「でも」「だって」は子供っぽい言い訳

「でも」「だって」という言葉を使う人の特徴は、「でも」「だって」という言葉で反対しても、
本人が何らかの責任を負うという姿勢がみられないというのが上げられます。

これといった代替案なども上げず、非建設的ことが多いのが特徴です。

ある意味「言いっぱなし」なんですね。

そして「だって」という言葉からは、素直に人の話を聞けずに言い訳ばかりして、
自分のことしか話さない
という子供っぽさがあるように思われてしまいます。

子供ならまだしも、大の大人がこの言葉を頻繁に使うと印象が悪くなってしまいます。

 

「でも」「だって」を解消するにはどうするべきか


「でも」
「否定する言葉」であり、「だって」「責任転嫁の言葉」です。

これが口癖になっている人は、次第に誰からも相手にされなくなってしまう可能性があります。

「でも」「だって」は聞いている人からすると、その人と話している間は常に否定され、
自分のせいにされてしまうので、会話していても面白くはないはずです。

そうしている内に人は離れて行ってしまいますよね。

そうならないために、その人と話すときには共感同調をしつつも
「別の考え方もあるんじゃない?」という提案をし続ける必要があります。

実はこの言葉を使うのは、職場の人だけではありません。
患者さんでもこの「でも」「だって」を使う人はいます。

ですが、ここで感情的な対応をしてはいけません。

その人がそうなってしまうには何らかの原因があるはずです。
その原因に気付き、自分自身の言動に目を向けさせる必要があります。

一呼吸おいて、傾聴する態度が重要です。

話を聞いてあげると相手も落ち着きますし、自分自身が発した言葉で
自分の行動の修正点に気付くこともあるはずです。

「でも」「だって」を具体的になおす方法

上述したように「でも」「だって」という口癖は相手を否定するニュアンスを含んでいます。

この言葉を聞いた相手は、不快な気持ちになるだけではなく、
言葉を発した自分の価値や評価を下げる要因にもなりかねません。

ではこの口癖を直すにはどうすればいいのでしょうか?

その方法を1つお伝えしたいと思います。

それは「でも」「だって」という言葉を「すみません」という言葉に換えてみる事です。

基本的に「でも」「だって」を使う時は「相手の要求を断りたい」ときが多いものです。
ですが、相手の要求を断るのことはストレスを感じます。

「このストレスから手早く抜け出したい」

そういう思いから、端的に「でも」「だって」という言葉を使うのです。

なので、一度「すいません」と前置きを置きます。
ですが、それだけでは問題解決にならないので、代替案を示すようにするのです。

例えば、上司や先輩から仕事の依頼を受けたとします。

「この仕事を明日までに仕上げてくれないか?」

ですが、今日は他に終わらせないといけない仕事があるため、断りたい。
この場合には以下のように答えるのがベストです。

「すいません。」
「今日は仕事が立て込んでいるので、明日早く出勤して対応するのは可能でしょうか?」

つまり、一度「すいません」と前置きしておいて「代替案」を提示するのです。

そうすると、相手も自分が忙しいのがわかりますし、ひょっとすると別の手の空いている人に
その仕事を頼むかもしれませんよね。

これであれば相手も不快な気持ちにならず角も立ちません。

気を付けて欲しいのは「代替案」は自分が可能な時間や条件を提示することです。

でないと「言い訳ばかりして仕事をしない奴だ」とも捉えられかねませんからね。

おわりに

今回は「でも、だって」という口癖の悪影響について記事にさせて頂きました。

あなたの周りにそういう人がいて、口癖を直してもらいたいのであれば、
根気よく話を聞いてみるのも一つの手かもしれません。

そして、本人に「でも」「だって」の発言はマイナスの評価になることを
自覚させることが大切だと思います。

自分自身もこういった発言を無意識にしていないかは要注意ですけどね。

この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。