こんにちは。作業療法士のトアルです。
今回は「理学療法士(PT)・作業療法士(OT)をやめる」を「逃げ」にしない方法
について記事にさせて頂きたいと思います。
この記事を読んでいる方はこんなことを考えていませんか?
・今の仕事を辞めたいけど、「逃げ」ではないだろうか…。
・転職したいけど、何か心に引っかかる…。
「こんな職場は辞めてやる!」と思い立ったことはあると思います。
ですが、いざとなると自分が正しいのか不安になってくる…。
そんなことはありませんか?
私は過去にそういう経験がありました。
「辞める事は逃げかもしれない」と思っている時は、多くの場合、
自分の中で何か引っ掛かりを感じている時だと思います。
ただ、何となく「今の仕事があってないな」「人間関係が煩わしいな」と薄っすらと
感じているだけで、なぜそういう風に感じているか上手く表現できていません。
どちらかと言えば、人のせいにしたり、環境のせいにしたりして
「自分の事をわかってくれない」と周囲のせいにばかりしていたと思ます。
でも、私は現状は今の仕事に留まっています。
ですが、いずれは今の職場を離れようとは考えています。
急性期だけではなく、他の領域も見てみたいという思いがあるからです。
色々考えた結果、今はここでもう少し学んでから次のステージに進もうと
自分の中で「納得感」が得られたからです。
ただ、人によってはそれを「逃げ」と捉える人もいるでしょう。
他人の意見に流されず、自分の意思で自分の人生を決めることはとても重要です。
今回の記事では、今の職場を辞めることを「逃げ」ではなく「次に進むための大事な一歩」
にするための行動として紹介したいと思います。
自分の中にある、どこか後ろめたい気持ちを前向きにし、逃げではないという
「納得感」を持って次のステージに進みたい方は、ぜひご覧ください。
現状を分析する
今の職場を辞めたいと一口に言っても、理由は色々あります。
・給料が低い
・残業が多い
・評価されない
・人間関係に疲れた
・仕事に飽きた など…
人によって今の職場を辞める理由も全然違います。
今の仕事は好きだけど、人間関係が悪くて我慢できず辞める人や、
逆に良い人が多い職場だけど仕事内容がつまらなくて辞める人など。
単純なパターンで書いていますが、実際には色々な要因が複雑に絡み合って、
「辞めたい」と考えるようになったのではないかと思います。
ですが、「辞めたい」という理由が、自分の中で上手く表現できずに、感情に
まかせて「辞めたい」という思考停止状態になっている可能性があります。
なので、一度冷静になって考え直してみる必要があるのではないでしょうか?
つまり、自分が「今の職場を辞めたい!」と思っている理由を、
一つずつ紐解いて深掘りすることが必要です。
・今の職場を辞めたいと思ったきっかけは何か。
・辞めると思った一番大きな要因は何か。
・それがなぜあなたにとって大きな要因なのか。
・本来であれば、自分はどうありたいのか。
これらの要因を今一度整理してみてはいかがでしょうか。
自分の「本当の気持ち」や「その理由」を正しく理解して、言葉として
表現しておけば、後ろめたい思いをする事もないと思います。
自分が至らなかったところは反省する
自身のことを振り返ってみると、「これはさすがに辞めたくなるよ!」という
エピソードも多いかと思います。
ですが、「自分がよくなかったな」と反省すべき点がゼロということはないはず。
たとえば極端かもしれませんが、どんなブラックな職場でも、
「職場が全て100%悪い」ということはないのではないでしょうか。
その職場のことを、事前にちゃんと調べなかったり、ブラックな職場と見抜くことが
できなかったのは、自分自身です。
また、自分が思うような上司から評価が得られなかった時に
「この上司は見る目がない」というのは簡単です。
ですが、初めから全て他人や環境のせいにしていると、本当に自分に落ち度があったときに、
反省すべき点に気づけず成長が止まってしまいます。
自分自身に対して、悲観的になりすぎる必要はないと思いますが、客観的に見て
自分にもっとできることはないのか、改めて考えてみてはいかがでしょうか。
自分が良くない所や反省点が見えていると、「仕事辞めたい」という気持ちにも
「納得感」を持つことができます。
自分の感情を落ち着かせる
「こんなブラックな職場なんかやってられねぇよ!」
「上司が、もう本当にサイアクで…。」
「朝、職場に行くのも辛い…。」
こういう場合、少し感情的になりすぎているかもしれません。
冷静さを失うと判断力は低下します。そんな時に「仕事を辞める」という
大事な決断をするべきではありません。
落ち着いてみるべき時です。
そのために、しっかり休み、気持ちが落ち着くまで時間の経過を待ちましょう。
自分が、好きな事をするのも一つの手段です。
一時「仕事辞めたい」と感情的になっていても、時間をおくと思いのほか、
感情もおさまってきます。
感情が落ち着いてきて、それでもなお「仕事辞めたい」という気持ちが変わらないようであれば、
それは「逃げ」ではないと思います。
短絡的でなくもっと長い視点で考える
「仕事を辞めたい」という思いは、仕事の失敗や人間関係の変化など、
ある出来事をきっかけとして湧き上がってくるものです。
また、仕事で辛い思いをしていると、余裕がなくなっていき、自分の視野が狭くなります。
そうなると、3~5年後といった少し先の自分の未来についてすら考えることができなくなります。
・今、この職場を辞めて、辞めた後はどうするのか。
・1年後の自分はどうなっているか。
・3年後、5年後、10年後の自分はどうか。
・今の職場を辞めて、後悔は本当にないのか。
「今の立ち位置」から一旦離れて、長期的な視点を持つようになると
辞めることにも「納得感」を高めることができます。
未来に対してのビジョンが見えてきますからね。
そうすることで、結果として前向きに次に進むことができます。
職場以外の人に意見を聞く
「今の職場を辞めたい」という姿勢が「逃げ」かどうかは、あなたの今の職場での
仕事への取り組みの状況や、心の持ち方次第なところがあります。
恐らくあなた自身は、あなた自身の意思に関わらず、今の職場の雰囲気に染まっているはずです。
なので判断に何かしらのバイアスがかかっていると考えられます
仮に職場の上司や先輩に相談したとしても、「それは逃げなんじゃない?」と
なかば脅しのような言葉を投げかけてくる可能性もあります。
これでは、あなたのためにはならないでしょう。
職場の思考のバイアスがかかっている人に相談しても、解決方法としては適切ではありません。
ここで必要なのは「客観的な視点を持った職場以外の人」に相談する事です。
必ず家族や、友人など、自分が信頼できると思う人に相談してみましょう。
このとき、自分にとって都合よく解釈しているところは、遠慮なく指摘してもらうように頼みます。
なぜなら、相談を持ち掛けた時点で、自分が感情的になっている可能性もあるからです。
自分の「逃げじゃない」という納得感を高めるために、
信頼できる人からの客観的な意見は非常に有効です。
信頼できる人が「それは逃げではないよ」と背中を押してくれたのであれば、自信につながります。
仮に「それはもしかしたら逃げかも」と言われても、本音で言ってくれているのであれば、
とても感謝すべき事だと思います。
まとめ
今の職場を「辞めたい」という思いが「逃げ」かどうか、一度考え始めると
気になってしまい不安に陥ってしまいます。
ただ「辞めたい」という考えが、「逃げ」かどうかというのは、
結局のところ自分自身が「納得感」を持っているかにかかっていると思います。
そのためには、自分だけで考えて結論を出そうとするより、実際に行動を起こし
自分を客観的に見られるように、自分以外の視点を取り入れることが大切だと思います。
ネガティブな考えに囚われるよりも行動を起こして、自分を客観視するようにしましょう。
そうすれば、自分の考えが「逃げ」なのか判断できると思います。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。