悩みごとを相談する相手を見つける方法




こんにちは。作業療法士のトアルです。

以前の記事で「勉強するには信頼できる先輩を見つけることが重要」と書きました。
参考記事:急性期OTが楽に下肢・歩行を勉強する方法

これは「悩み事」を相談するときも大切なことです。

私も、正直なところ内向的な人間でかなり人付き合いは苦手な方で、
できれば一人で好きな事をして生きていきたいというタイプです。

正直、他者とコミュニケーションを取ることが主体である
リハビリを始めとした医療職には向いていない性格だと思っています。

そんな私が信頼できる相手を見つける方法について解説したいと思います。

 

まずは自分から動いてみる

これはコミュニケーションが苦手な人には難しい所ですが、
まず、自分で「コミュニケーションを取ることを試験的にやってみる」
思うことが大切です。

試験的にやってみると思うことで「失敗してもいいや」と気持ちが楽になります。
少し前向きな気持ちになるんですね。
失敗したら別にその人と話さなくてもいいくらいの気持ちでやってみて下さい。

ただし、いきなりヘビーな相談事を話すと相手も引いてしまうので、
普通の会話をしながら様子をみます。

例えば、困ってる患者さんの相談事がベストかもしれません。

その中でどういう会話をしてくるかで判断していきます。

 

相談する相手を選ぶにはどうすればよいか?

判断の基準ですが、私は3パターンに分けています。

1つ目は「信頼できない相手を切る」    →かなり過激な発言ですが…。
2つ目は「話してみて否定しない人を選ぶ」 →これは最低条件です。
3つ目は「話してみて褒める人を選ぶ」   →これが最も相談相手に向いてる人です。

それぞれのパターンについて解説していこうと思います。

 

信頼できない相手を切る

まず大前提の条件です。例えば自分のリハビリ訓練で悩んでいたとします。
ある機能が改善できず困っていると相談を持ち掛けたとします。

しかし、この時点で「そんな評価とか訓練しかできないのか!」という
ニュアンスを含む返しをしてくる人には、まず相談を持ち掛けない方がいいでしょう。

気分のいいものではないですし、有益な回答は得られないはずです。

こういう人のパターンで多いのが、
1.答えを知らないから感情的になっている
2.見下すことで優越感に浸っている
場合が多いと思います。

あと「ダラダラと話が長くて要点が掴めない人」にも相談事は
やめた方がいいと思います。
感情的にはならないにせよ、スッキリとした回答は得られないことが多いです。

 

話してみて否定しない人を選ぶ

話をして否定をしない人というのは、自分の言い分を聞いてくれるという
「心の余裕」がある人です。

そういう人は自分の中の「相談相手リスト」に入れておきましょう。

例え、その人が自分の問題を解決することができなくても、
話を聞いてくれる人がいるというだけで安心感につながります。

 

話してみて褒める人を選ぶ

相手を褒める人というのは、相手をポジティブに捉えようとしている人です。
こういう人は相手を伸ばすことができる人です。

自分のリハビリ訓練で悩んでいることを持ち掛けた時に、
「よく評価できたね。ちゃんとできてると思うよ。」
「そこまでできてるなら、もう少し別の視点で見たらどうかな?例えば…」
というような感じです。

こういったアドバイスであれば、意見を受け入れやすいと思いますし、
新しい気付きも得られます。また、もう少し頑張ってみようかなという
モチベーションを上げることにもつながります。

相手を褒める人は、褒められることが相手にとってプラスになることを知っていたり、
色々な経験を通して壁を乗り越えてきた人なんじゃないかと思います。

そういう人と付き合いを持つと、自然と自分もそういう考え方が身についてきます。

これを心理学では「心理的感染」といいます。

アメリカの医学博士アンドリュー・ワイル氏は著書でベストセラーにもなった
「癒す心、治る力」という本の中で
「一緒にいて、あなたが生き生きし、幸せで楽観的になれる友人・知人のリストを作ることが大切」と記しています。

「相談できる人」というのは、言い換えれば「信頼できる人」
そういう人のリストを自分の中に作るのはとても大切な事だと思います。

 

まとめ

相談できる人というのは「信頼できる人」のことです。

職場で信頼できる人がいるとストレスが軽減されますし、
自分のメンタルにもいい影響がでると思います。

そのためにはコミュニケーションが苦手でも試験的に行動してみて
「信頼できる人リスト」を作ってみましょう。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。