福祉住環境コーディネーター2級に絶対に合格したい人の勉強方法について解説




こんにちは。作業療法士のトアルです。

私は2015年に「福祉住環境コーディネーター2級」に一発で合格しました。
今の職場に入職して2年目の時だったと思います。

受験の動機は作業療法士としてのスキルアップ・知識の棚卸のためです。

「福祉住環境コーディネーター2級」の試験は毎年2万人位の人が受験して約50%の人が
落ちていますので、決して難易度が低いものとは言えません。

私が受験した入職2年目は、配置換えでの慣れない多忙な業務、学会発表の準備、
連携クリニックとの新規のマニュアル作成でめちゃくちゃ忙しかったのを覚えています。

毎日、仕事から帰ってきては、学会の抄録・論文制作やマニュアル作成をやってて、
気が付けば日付が変わっているなんてざらでした。

そんな、忙しい中でどうやって勉強していったか?

今回は、時間が無い中で、私が実践した勉強法について紹介します。

福祉住環境コーディネーターとは?

「福祉住環境コーディネーター」は東京商工会議所が主催している民間の資格で、
1級、2級、3級の資格があり、私が2015年に取得したのは2級です。

福祉住環境コーディネーター2級と3級は毎年、7月と11月に試験が開催されています。
2級・3級には受験資格の制限はありません。

福祉住環境コーディネーター1級は、毎年11月に試験が開催されています。
受験資格は2級合格者に限られ、難易度も高く合格率は10%程度となっています。

↓東京商工会議所のHPには合格者情報が掲載されていますので参考にして下さい。
「福祉環境コーディネーターHP 東京商工会議所」

ちなみに2級・3級のPT・OTの資格保有者数は全体の15%くらいだそうです。

福祉住環境コーディネーター2級・3級の資格試験が始まって15年経過していて、
毎年1万人位合格しているとすると、PT・OTの資格保有数はおおよそ
2万2千人位はいることになりますね。

これが多いのか、少ないのかはわかりませんが、少なくとも資格を保有していた方が
住環境への知識があることを担保してくれますし、転職する場合にも有利かもしれません。

では、実際に私が行った勉強方法について紹介します。

この記事をご覧になっている皆さんが気になる所としては、

1.勉強に使ったテキスト
2.勉強する期間
3.1日の勉強時間

といったところだと思います。

資格試験を受けるとなれば、費用は抑えて、最短・最速でクリアしたいですよね。
その気持ちはよくわかります。

私自身も、業務が本当に忙しい時期に良く受かったなと思います。

そのノウハウを少しでもシェアできればと思います。

 

1.勉強に使ったテキスト

私が試験勉強のために用意したのは2冊
「福祉住環境コーディネーター2級(公式テキスト)
「19-20年版 福祉住環境コーディネーター®2級過去&摸擬問題集(日本能率協会マネジメントセンター)
になります。

【福祉住環境コーディネーター2級(公式テキスト)】

 

【19-20年版 福祉住環境コーディネーター®2級過去&摸擬問題集(日本能率協会マネジメントセンター)】

 

勉強するにあたり、ここで1つ強調しておきたいことがあります。

私の場合、公式テキストはあくまでも導入と補助で、メインは過去問題集になります。
公式テキストは過去問で間違った部分を確認にするためだけに使用するのがベストです。


私のテキストでの勉強方法ですが、公式テキストは「一つ章の半分」を流し読みします。

6章あるので半分ずつ読み進めれば12回分になります。

そして、重要そうな所だけを蛍光ペンでラインを引き、大まかに全体を読み進めていきます。

初めて公式テキストを読むときの重要なポイントは2点。
「大まかに」「ラインを引く」というのがミソです。


公式テキストは分からなくてもどんどん読み進めます。
そして「章の半分まで読んだら過去問を解く」事にしていました。

 

2.勉強する期間

私は福祉住環境コーディネーターを受験するにあたり、勉強期間を2ヶ月で設定していました。
7月の試験に照準を合わせていたので、5月の頭位から始めています。

色々忙しい時期ではあったのですが、私は1日の勉強時間を大体1時間と設定していました。

6章の半分で読み進め計12回分。これを2週間で終わらせようという目標を立てて、
順調にいけば2週目で公式テキスト1周、過去問1周できる計算になります。

ほんとは毎日できればいいのですが、疲れていてやる気がでない時や、
他の仕事もあるので予備日を2日とり、休みの日に少し多めに勉強しようと考えたからです。

ただ、後まわしにしてしまうと、休日に勉強する量が増えてしまい、
せっかくの休みをフイにしてしまいかねません。

なので、休みを勉強でつぶさないようにという事を心掛けながら勉強してました。

できるだけストレスフリーで計画を立てる事も必要だと思います。

 

3.1日の勉強時間

上でも述べたのですが、私は1日の勉強時間を1時間に設定していました。
1つの章の半分程度を流し読みであれば大体、1日30分程度でこなせます。

そして、残りの30分を過去問を解くことに当てていました。

この時、答えが分からなければすぐに解答を見て下さい。

解答の正解を覚えるようにします。

間違えやすい部分にアンダーラインを引いて「なぜ間違えたか?」を書くようにします。
書くスペースがない時は、付箋紙を良く使っていました。

このとき、私が良く使っていたのが「蛍光ペン」「ポストイットの付箋紙」です。
普段使いでも使用頻度は高いです。

【蛍光ペン】

ノック式で使いやすく重宝します。キャップ式だとキャップをなくしたり、
うっかり閉め忘れたりしてペンをダメにすることもありますからね。

これはカートリッジ式で交換もできるのでコスパもいいと思います。
ちなみに、私はイエローを愛用しています。

【ポストイット】(付箋紙)

これも普段の勉強によく使います。評価方法のアンチョコとしてメモ帳に貼ったりしてます。

また、仕事や日常生活でのちょっとした書置きにも使えますし、
忘れちゃいけない予定を書きこんで自分のロッカーとかに貼ったりしてます。

あと、試験勉強をするにあたり気を付けて欲しいことがあります。

真面目な人が陥る罠ですが「公式テキストを全部覚えないと!」と考えるのは禁物です。
いかんせん量が多いので、丸暗記はかなり時間がかかりますし、効率的ではありません。

私が1日に試験勉強に使うと決めた時間は、公式テキスト30分と過去問解答に30分。
合計の勉強時間は1日1時間です。

それ以上、集中力も持ちませんし、学会の準備やマニュアルの作成もあります。
なんとかして、時間を有効利用したい。

そんな時に私が利用しているのがキッチンタイマーです。

【キッチンタイマー】

このタイマーですが、10秒・1分・5分・10分とキリ良く時間設定ができます。
操作も簡単で、希望の時間がすぐに設定されるので、とても便利です。

アラーム音もON/OFFが設定でき、音を消し、光で時間を知らせる機能もあります。
夜遅く使用する場合などはに家族にも迷惑をかけないので重宝してます。

 

福祉住環境コーディネーターに受かる勉強方法

何回も書いていますが、私のメインの勉強法は過去問題集を解くことです。

公式テキストだけでは、どういう問題が出るのかという具体的なイメージが湧きにくいのです。
しかし、過去問を解くことで、傾向を知り対策を立てることが簡単になります。


1つの章の半分を読んだら、過去問題集を解く、とにかく解きまくることが重要で、
間違った箇所は解答にアンダーラインを引き正解と何が違うのかを書き込んで覚えます。


何回も過去問を解いてると分かるのですが、1度間違えた所って何回も間違えるんですね。


過去問を反復する目的
は、本番で似たような問題を間違えないように数をこなして
修正していくようにするのが目的です。

また、過去問を解いていくと、出題しやすい問題、問題の形式・選択肢など、
試験の傾向が分かっていきます。

PT・OTの国家試験でも同じことですが、試験には試験のための勉強法が存在します。

試験の傾向をしっかりと掴み、取れる点数は確実にゲットすることが本当に大切です。


目的は試験に合格して資格を得ること。

ほとんど出ないであろう所を勉強しても、あまり意味はありません。
これは、福祉住環境コーディネーターの試験勉強も同じです。

公式テキストをひたすら読んで書いて勉強するのは、時間がとてもかかりますし、
あまりの量の多さに、試験前に燃え尽きてしまいます。


落ちてしまっては、単なる自己満足になってしまうのです。

 

まとめ

短期間で合格するには、過去問で問題を解いて傾向を知りつつ正解を覚える。
どうしても引っかかる所だけを公式テキストで知識を深めていくのが理想です。

公式テキストは実際に退院前訪問など臨床場面で家屋調査をこなしながら、
知識を深めていく時に必要になります。

まずは、試験に合格して資格をゲットする。これを最大の目標にしましょう。

冒頭で述べたように、受験者の50%程度は落ちる試験ですので難易度は低くありません。
ですが、勉強法を間違わなければ、一発で絶対に合格できる試験です。

作業療法士であれば、疾患にまつわる問題はほぼ正答できるでしょう。

一番ネックなのは介護保険分野や建築分野の数値です。

例えば、蹴り上げは何㎜以上とか踏面は何㎜以下とかの問題です。
正直私は、そこら辺は捨ててました(笑)

それでも、当時は何とか受かっています。

2015年当時は出題範囲と得点の割合が低かったためだと思います。
ひょっとすると最近は傾向が変わっているのかもしれません。

2018年度7月の試験は急激に合格者が減っていいますしね。
なので、過去問を解いて傾向と対策を立てることは必要になってきます。

真剣にやれば、絶対に合格できる試験なので皆さんも挑戦してみて下さい。

この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。